「梨泰院クラス」とは — あらすじ・配信情報
「梨泰院クラス(이태원 클라쓰/英題: Itaewon Class)」は2020年1月31日から3月21日までJTBCで放送され、日本ではNetflixで配信された人気ドラマです。父を奪われ前科者になった青年パク・セロイが、梨泰院の路地裏に小さな屋台バー「단밤(タンバム/英語表記 DanBam)」を開き、大企業「장가(チャンガ)」への復讐を果たしていく物語で、日本でも配信直後から話題になった作品です(2026年7月時点、配信状況は変動する場合があります)。原作は同名のWebtoon(ウェブ漫画)で、ドラマ放送後にWebtoon自体の日本語版の知名度も上がったという珍しい逆輸入的なヒットの仕方をした作品でもあります。
タイトルの通り舞台は梨泰院ですが、実際の撮影は梨泰院そのものだけでなく、お隣の後岩洞(후암동/フアムドン)や緑莎坪(녹사평/ノクサピョン)駅周辺にも広がっています。ドラマの中で「단밤」として登場する建物も、実は1つではなく複数の実在店舗を組み合わせて描かれている点が、聖地巡礼をするうえで知っておきたいポイントです。
登場シーン別ロケ地一覧
梨泰院駅・緑莎坪駅の2駅を軸に、坂の多い路地に撮影地が点在しています。まずは代表的なロケ地を一覧で確認しておきましょう。
| エリア | ロケ地 | 作中の場面 | アクセス |
|---|---|---|---|
| 梨泰院 | タンバム1号店跡(屋台時代) | セロイが最初に開いた小さな屋台バー | 6号線 梨泰院駅 徒歩約5分 |
| 後岩洞・緑莎坪 | タンバム拡張後の建物 | 2階建てになった後のタンバムの外観 | 6号線 緑莎坪駅 徒歩約8分 |
| 緑莎坪駅周辺 | 飲食店街(마루식당・조이의 공간ほか) | 周辺人物の店舗として使われた一帯 | 6号線 緑莎坪駅 徒歩約10分 |
| 梨泰院 | 梨泰院児童公園 | セロイとイソが語り合う場面 | 6号線 梨泰院駅 徒歩約7分 |
| 後岩洞 | 解放村(해방촌)壁画の路地 | ドラマの背景に溶け込む路地の風景 | 6号線 緑莎坪駅 徒歩約10分 |
タンバムは1つの建物ではない — 屋台時代と拡張後で場所が違う
物語の序盤、セロイが小さな屋台としてタンバムを開いた場面は、梨泰院駅から歩ける範囲の路地で撮影されました。近くのコンビニにはドラマ関連のサインが飾られていた時期もあり、放送後しばらくはファンの立ち寄りスポットになっていたそうです。ただし屋台自体はセット寄りの簡易な造りだったため、現在は当時の外観がそのまま残っているとは限りません。
タンバムが人気店として2階建ての建物に生まれ変わってからの外観は、梨泰院から少し離れた後岩洞(解放村エリア)で撮影されています。この建物はドラマ放送時、実在の飲食店として営業していたことが知られていますが、運営者や店名は変わりやすい場所でもあるため、訪問前に最新の営業状況を確認しておくと安心です。坂道の上にあるため、歩きやすい靴で向かうのがおすすめです。筆者の周りでも「放送直後の写真と同じ店名を頼りに行ったら、すでに違う店になっていた」という声を聞いたことがあります。ロケ地探しは建物の外観そのものを目印にし、店名は最新情報で上書きするくらいの気持ちで臨むのが現実的です。
緑莎坪駅周辺の飲食店街 — 作中の脇役たちの店
緑莎坪駅から解放村方面に向かう一帯には、タンバム以外の劇中店舗として使われた飲食店がいくつか点在しています。いずれも普段は地元客向けに営業している店なので、ロケ地目当てで訪れる場合も食事やカフェ利用を兼ねてマナーよく立ち寄るのが基本です。この一帯は坂と路地が入り組んでいるため、地図アプリを見ながらゆっくり歩くくらいの時間の余裕を持っておくと迷いにくくなります。
経理団通り(경리단길)— タンバムが移転した先として語られるエリア
作中で事業を拡大したタンバムが移転する先として描かれるのが、緑莎坪駅から北東に伸びる「経理団通り(キョンニダンキル)」です。2010年代半ばに輸入食材店やおしゃれなレストランが集まって注目を浴びたエリアで、坂の途中に個性的な外観の飲食店が並んでいます。梨泰院クラスの放送後は聖地巡礼で訪れるファンも増えましたが、街自体はドラマ以前から独自の飲食店街として発展してきた場所なので、ロケ地巡り以外の目的で歩いても十分に楽しめます。
梨泰院児童公園 — セロイとイソが語り合った場所
梨泰院駅から歩いてすぐの「梨泰院児童公園(이태원어린이공원)」は、主人公たちが将来を語り合う場面の舞台になった公園です。特徴的なクマの形をした滑り台があり、ドラマを観ていた人ならすぐに「あのシーンだ」と気づけるはずです。普段は近隣住民が利用する公園のため、撮影目的での長居や大声での会話は控えましょう。
解放村(해방촌)の壁画路地 — ドラマの背景そのものの街並み
緑莎坪駅の北側に広がる解放村は、用山区(용산구)が2012年から進めてきた「壁画マウル」プロジェクトによって、路地のあちこちに壁画が描かれたエリアです。タンバム周辺の坂道シーンの背景にも、この解放村らしい入り組んだ路地と古い建物が映り込んでいます。ドラマのロケ地を1点だけ探すというより、街歩きそのものが「梨泰院クラス」の空気感を追体験する時間になるエリアです。
モデルコース:1日で回るなら/2日で回るなら
ロケ地は梨泰院駅・緑莎坪駅の2駅に集中しているため、半日〜1日でも十分に回れます。
1日で回る場合は、梨泰院駅からスタートして梨泰院児童公園→タンバム屋台跡→徒歩で緑莎坪駅方面へ移動し、後岩洞のタンバム建物→解放村の壁画路地、という順が効率的です。坂道が多いコースなので、途中でカフェ休憩を挟みながら歩くとちょうどいいペースになります。
2日ある場合は、1日目をロケ地巡りに充て、2日目は梨泰院エリア全体のグルメ・ショッピングにあてるのがおすすめです。梨泰院は多国籍料理やヴィンテージショップが集まるエリアとしても知られているので、ロケ地巡りだけで終わらせずに梨泰院完全ガイドも参考にすると1日の過ごし方に幅が出ます。
訪問時のTips
撮影マナーと混雑への配慮
タンバム跡や周辺の飲食店は、あくまで通常営業中の店舗です。外観の写真だけ撮って長居せず、ランチ・ディナーの混雑時間帯を避けて訪れましょう。解放村の路地は生活道路でもあるため、住民の生活動線をふさがないよう配慮してください。
アクセスの基本
梨泰院駅・緑莎坪駅はどちらも地下鉄6号線の隣り合う駅で、駅間は徒歩でも15分程度です。T-moneyカードを1枚持っていれば地下鉄・バスどちらでも乗り換えなくスムーズに移動できます。乗り換えの基本はソウルの地下鉄・バスの乗り方完全ガイドで確認しておくと安心です。坂道区間はタクシーやバスを使うと体力を温存できます。
予算感の目安
解放村・経理団通りのカフェは1杯6,000ウォン前後(約630円、2026年7月時点)、屋台風の飲食店での軽い食事は1人10,000〜15,000ウォン(約1,050〜1,580円)程度が目安です。梨泰院エリア全体の相場は明洞などに比べるとやや高めの店も多いので、事前に大まかな予算を決めておくと使いすぎを防ぎやすくなります。
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坂道の多い梨泰院・後岩洞エリアは、ロケ地を回るだけでもカフェ休憩や食事の回数が増えがちです。ハングルのレシートが財布に溜まっていくと、あとから「結局あの日いくら使ったのか」が曖昧になりやすいもの。撮った端から記録しておけば、どのロケ地の近くでいくら使ったか帰国後も振り返りやすくなります。
あわせて巡りたい他エリア・作品のロケ地
梨泰院にはドラマ以外にも多国籍グルメや個性派カフェが集まっており、聖地巡礼のついでに1日楽しめるエリアです。カフェ街としての楽しみ方はソウルのカフェ文化完全ガイドも参考になります。エリア横断でまとめてドラマ聖地を回りたい場合はソウルの韓国ドラマ聖地10選【2026年版】、他の作品のロケ地は「愛の不時着」ロケ地完全ガイドも合わせてどうぞ。今後、他の話題作のロケ地ガイドも順次公開予定です。
聖地巡礼の推し活支出も、あとから振り返る
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